邪馬台国はどこですか? (創元推理文庫)のレビュー
面白おかしい
実に内容が深くアカデミックなのに、分かりやすい異端の歴史書。
最初の2話だけ面白かったです。
最初の釈迦と邪馬台国の2話は面白かったです。しかし後に続く聖徳太子以降がちょっと…。
最初の2話を読んだ時は、「この作家は自分の閃いた論を小説という形でもいいから世間に披露したかったのかな?」とすら思ったのですが、それ以降は小説を書く為にトンデモ説をでっちあげたという感じで、あまりにも強引に感じて白けてしまいました。最初の2話では静香が嫌な女に見えていたのに、だんだん彼女に感情移入してきて「バカじゃないの」「アホじゃないの」と言いたくなったです。
歴史を題材に選ぶ作家は、作者自身がトンデモを承知で読者を騙しにかかってきますよね。筆力のある作家なら、読者をおおいに欺し遂せます。読んでいる側もトンデモだと承知で、それでも欺されそうになったりする。そしてそれこそが小説の醍醐味であり、読者は欺されたくて歴史小説の類を読むわけです。
実際私も欺されたくてこの本を買ったわけですが、しかしこの本に収録されている話は、私を欺すには至りませんでした。
最初の2話を読んだ時は、「この作家は自分の閃いた論を小説という形でもいいから世間に披露したかったのかな?」とすら思ったのですが、それ以降は小説を書く為にトンデモ説をでっちあげたという感じで、あまりにも強引に感じて白けてしまいました。最初の2話では静香が嫌な女に見えていたのに、だんだん彼女に感情移入してきて「バカじゃないの」「アホじゃないの」と言いたくなったです。
歴史を題材に選ぶ作家は、作者自身がトンデモを承知で読者を騙しにかかってきますよね。筆力のある作家なら、読者をおおいに欺し遂せます。読んでいる側もトンデモだと承知で、それでも欺されそうになったりする。そしてそれこそが小説の醍醐味であり、読者は欺されたくて歴史小説の類を読むわけです。
実際私も欺されたくてこの本を買ったわけですが、しかしこの本に収録されている話は、私を欺すには至りませんでした。
かなり笑える
登場人物が飲み屋で歴史論争をするという小説なんですが、「何だ?」と思う反面、「案外こっちの方が当たってるかも?」とか思ってしまいます。
表題の「邪馬台国はどこですか?」が一番面白かったです。
他にも織田信長暗殺の真実とか聖徳太子の謎とかいろいろあって下手な歴史本よりもよっぽど楽しめます。個人的には織田信長の話は「おいおい。そりゃないぞ」でした。ただ誰も言ったことの無い珍説でした。
表題の「邪馬台国はどこですか?」が一番面白かったです。
他にも織田信長暗殺の真実とか聖徳太子の謎とかいろいろあって下手な歴史本よりもよっぽど楽しめます。個人的には織田信長の話は「おいおい。そりゃないぞ」でした。ただ誰も言ったことの無い珍説でした。
逆転の発想!
作者のデビュー作にして第3回創元推理短編賞の最終選考作。
表題作は、奇抜な発想と説得力をもった話術で一気に読ませる異色作で、歴史に関する知識がなくても気軽に楽しめる。文字通り「逆転の発想」で解き明かす邪馬台国の場所の意外性がいい。
ただ、唯一「聖徳太子は誰ですか?」を除くと、他の作品は聞いたことのあるような話だったり、こじつけが過ぎていたりで、後になるほど質が落ちる。
「聖徳太子は誰ですか?」にしても、かつて読んだ梅原猛の『隠された十字架』のインパクトを思うとまぁまぁ楽しめるかな、という程度。
表題作だけなら文句なく楽しめるので「☆5つ」だが、1冊の本として人にお勧めできるかというと、ちょっと躊躇する。
表題作は、奇抜な発想と説得力をもった話術で一気に読ませる異色作で、歴史に関する知識がなくても気軽に楽しめる。文字通り「逆転の発想」で解き明かす邪馬台国の場所の意外性がいい。
ただ、唯一「聖徳太子は誰ですか?」を除くと、他の作品は聞いたことのあるような話だったり、こじつけが過ぎていたりで、後になるほど質が落ちる。
「聖徳太子は誰ですか?」にしても、かつて読んだ梅原猛の『隠された十字架』のインパクトを思うとまぁまぁ楽しめるかな、という程度。
表題作だけなら文句なく楽しめるので「☆5つ」だが、1冊の本として人にお勧めできるかというと、ちょっと躊躇する。

歴史の常識をすべて覆してくるその切り口は、「そうきたか!」と感動すら覚えるほどの説得力がありました。
それは、「もしかしてこれが本当かもしれない」と思ってしまうほどで、特に、タイトルでもある「邪馬台国の場所」は、本書で結論づけているところを本当に発掘してみたい気になるほどのものでした。
これは間違いなく最高の歴史エンターテイメント小説だと思います。